問題 クッキーが,12こあります。3人で同じ数ずつ分けると一人分は,何個になりますか。
(問題文を黒板にはる。)
T:問題文を読みましょう。さんはい。(一斉にするとき,「せえのお!」とおっしゃる先生が,多いようですが,そもそも 「せえのお!」は,力仕事をするときに使う言葉では?)
(問題文を配る。)
T:もう一度読みながら,大切だと思う「数」や「言葉」を〇で囲みましょう。〇で囲んだところを教えてください。
S:12こ。 (12こを〇で囲む。)
T:いいですね。
S:3人。 (3人を〇で囲む。)
T:二人とも「こ」や「人」と単位(数字の意味を表す言葉)をつけて答えてくれました。とても大切なことです。
S:一人分。 (一人分を〇で囲む。)
T:数は全部出ましたね。
S:クッキー。
T:おしい!クッキーをみかんに替えて読んでみましょう。問題の意味は,同じで変わりませんね。
S:同じ数。S:ずつ。S:分ける。S:同じ数ずつ分ける。
T:「同じ数。」「ずつ。」「分ける。」「同じ数ずつ分ける。」どれも,同じことを言っていますね。(どれにも〇で囲む。)
T:質問の部分に波線〜〜〜〜を引きましょう。 T:どこに引きましたか
S:一人分は,何個になりますか。
T:いいですね。 T:では,一つの波線〜〜〜〜の決まりを教えます。主語(主部)は,引きません。述語(述部)だけに引きます。だから,波線〜〜〜〜を引くのは,「何個になりますか。」です。 この問題の大切な「数」や「言葉」「波線の言葉」を書き出しましょう。(『12こ。3人。一人分。分ける。何個?』と板書する。)この大切な言葉を使って,問題を簡単に言いましょう。 さあ、声に出さずに言ってみましょう。言えたと思う人は,手を挙げてください。 ○○さん。
S:「12こを3人で分けると,一人分は,何個ですか。」
T:とても,よくできました。△△さん。
S:「12こを3人で分けると,一人分は,何個ですか。」
T:素晴らしい。これまでは,文章題を解くときに,まず,してほしいことを考えてきました。これからは, 大切な「数」や「言葉」「波線の言葉」を使ってかけわり図を教えますのでかけわり図を書けるようになって下さいね。
T:かけわり図を線分図の基本の型と考えるかけわり図です。まず,上の文章題を線分図に表してみましょう
T:問題文を線分図に写す(移す)ことができました。この図を見て,問題を簡単に言いましょう。さあ、声に出さずに言ってみましょう。言えたと思う人は,手を挙げてください。 △△さん。
S:「12こを3人で分けると,一人分は,何個ですか。」
T:とても,よくできました。○○さん。
S:「12こを3人で分けると,一人分は,何個ですか。」
T:素晴らしい。線分図をかくのは,少し難しいですが,かけわり図の書き方を覚えると線分図を簡単に書けるようになります。それでは,かけわり図を書きましょう。一緒にプリントに書いていきましょう。
T:@ まず,十字に線を引いて4つの部屋を作ります。 描けましたか。
T:A 左下に1を書く(単位をつける)。
T:B 左右は、同じ単位です。上下は、対応している数(主語、述語の関係) です。『12こ。3人。何個?』のうち,どれが当てはまるでしょう。
T:C 質問の部分に『?こ』を書きます。。
T:かけわり図が描けました。かけわり図の意味を矢印と式で表しましょう。
T:次にかけわり図を線分図に書き換えましょう。かけわり図に対応させて描くので線は,1本にします。文章題を解くための最終目標は、題意を正しく理解し、正しく線 分図に写すことです。これが出来れば、ほぼ解けたといえるでしょう。
T:式に単位をつけましょう。12こ÷3人=4こ/人 (答え)一人分は,4こ
子どもたちが身に着けるまで繰り返し,繰り返しかけわり図や線分図をこつこつ,あきらめないで教え続けてください。