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第38号「叱る」と教育

9月最終週から10月第1週に多くの小学校で、体育大会が開催され、その練習に限られた時間の中で取り組むこととなる。一糸乱れぬ集団演技を目指す教師は、計画を立て、段階を追って完成に向けて指導する。その過程で当然、叱る場面も、褒める場面も多く出てくるのですが、教師の目指すレベルに達しないとき、度々中断して、叱ったり注意したりすることになります。もし、教師と児童の間に信頼関係がなければ、体育大会という行事の価値まで損なわれることになり、さらに、これまで培ってきた信頼関係まで損なわれることになりかねないのです。

ただ、叱るということは、教育、子育てをする上で避けて通ることが出来ません。叱られて、こどもが、怖いと感じるならもはや教育ではありません。親も教師も教育者でなく独裁者になってしまっていると言えるでしょう

では、どのように叱ればよいのでしょう。

感情にまかせて叱るのではなく、まじめに、真剣な顔で叱りましょう。なぜ叱っているかを理解できるようにしかりましょう。以前、ある児童が、私が叱っていますと、そばに来て、「先生、おこらないで。」とよく言ってくれる子がいました。そうすると、トーンが少し下がったものでした。似た言葉に「おこる」「責める」「注意する」「諭す」がありますが、「諭す」が理想かなあ。でも感情的に叱ってしまうこともあるでしょう。両親がそろっている家庭ならば、もう一方が必ず、フォロ−しましょう。なぜ叱ったのか、そしてあなたの成長のため、あなたを愛しているからとやさしく話してあげましょう。突発的な事故のようなものだからです。そして、言ってあげましょう「あやまっておいで」と。あやまってきたら、だきしめて言いましょう。「お父さん(お母さんまたは、ほかの家族)も悪かった。ごめんね。大好きだよ。」教師やほかの家族がいない人は、二役しなければ、なりません。

夫婦の連携は、とても大切ですが、やってはいけないことがあります。

怒り役となだめ役を決めて、「ちょっと、怒ってください。全然言うことをきかないんです。」「よしわかった。」とか、「ちゃんとしなかったら、おこられるよ。」「そんなことをしているとお父さん(お母さん)に叱られるよ。」などです。絶対にやめましょう。

さて、叱ることの本質は、過ちに気づき、自ら反省し、以後の言動を改善できるよう導くところにあるのだから、互いに信頼しあえる関係がなければ、とうてい達成することはできません。ただただ、保護者の皆様のフォローにすがるばかりです。

私の愛読書の一節に「もし、その人のためと思うなら、厳しく責めてよいでしょう。そして、その後、その人にいっそうの愛を示しなさい。あなたの誠実さを知ってもらうためです。」とあります。真理ですね。

第39号「体育大会を前に」

体育大会にまつわるドラマは、たくさんありますが、子どもとの真剣勝負を一つ紹介します。

第40号「体育大会」

第40号読書の秋

つくえの中にいつでも手に取って読めるように本を1冊入れておくようにしていました。
この隙間読書を学級みんなで応援したいので、読書貯金を始めました。
チャイムが鳴っているのに、まだ先生が来ていないとき、
予定より早く掃除や給食が終わったときなど、
学校生活ではちょっとした隙間の時間はたくさんあるものです。
この時間をだらだら過ごしてしまうのはもったいない。
有意義に、大切に過ごすと同時に、本の好きな子を学級の力を借りて増やしたいと思いました。
そして、目標のページをみんなで決めました。
「目指せ!!10000ページ!!」などと掲示したり、「ただ今、0000ページ」と週1回、集計したりして」、みんなのやる気を引き出したり、
持続できるように励ましたりしました。

第40号ラジオ体操の指導について

体育大会の練習が始まると開閉会式で行う準備体操や整理体操としてのラジオ体操の指導も始まります。たいてい体育委員会の児童が前に出て、彼らをお手本にして、何回か練習して終わっているのがほとんどではないでしょうか。

正しいラジオ体操の指導をしたいなら、教師自身が正しいラジオ体操を身に着けるべきですが、正しいラジオ体操を知らずに指導している教師のなんと多いことでしょう。最初の体操を例として説明しましょう。最初の体操は、「背伸びの体操」といいますが、つま先立ちする背伸びと勘違いしている先生方が多いようです。踵は地面に着いたままで浮いてはいけません。上げた手は、かるく握るのですが、指先を揃えて勢いよく1呼間で振り上げるよう指導されます。これでは、背中の筋肉を伸ばせません。2呼間で振り上げ2呼間でおろします。1・2・34ではなく12・34なのです。

最初の「背伸びの体操」は際立っていますが、一つ一つの体操にもいい加減なところが、多々あります。最後の体操は、「背伸びの体操」ではなく、「深呼吸」で、にていますが、違う体操です。

正しいラジオ体操を教え、子どもたちの一生の宝としたいものです。/p>

ラジオ体操で得られる効果

  • 筋肉、関節、腱などにかかる負担が他の運動に比べて小さいので、子どもでも身体が鍛えられます。

  • 血流を良くする効果があります。
    ラジオ体操を行う事で全身の筋肉を使い、頭から足先まで全身の血流が良くなるので脳を活性化させる効能があり、集中力、記憶力のアップにつながります。

  • 毎日ラジオ体操を行う事で生活リズムが整い、勉強を始める前の切替スイッチとしての役割をします。また朝一番に行えば脳や内臓の機能を目覚めさせてくれて、1日のリズムを整えることにも役立ちます。
  • 一見楽そうな運動に見られがちなラジオ体操ですが、正しい動きでしっかりと行うと中々きつい運動になります。手足の指先まで意識して行うと第1〜第2まで約6分半ありますが、25kCalも消費する事ができます。これは6分半早歩きでウォーキングをしたのとほぼ同じ運動効果になります。

  • ひねり、ジャンプ、反りといった普段の生活では意識しないとなかなかしない運動もラジオ体操には含まれていて、腕や脚の裏、表の筋肉をバランス良く鍛えるので引きしめ効果もあり、大人の方にもおすすめです。

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